2025年2月18日、牛山佳菜代ゼミの新3年生13名が、島根県津和野町立日原(にちはら)中学校とのオンライン交流会に参加しました。この交流会は、ICT利用者における情報リテラシーやモラル、セキュリティの啓発手法の研究及び支援活動を行っている株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン ICT利用環境啓発支援室と連携して行われたものです。
牛山ゼミの活動テーマは、「多様なメディアを活用した地域・都市活性化の実践」です。その活動の一環として、2020年度から株式会社ラックと連携し、北海道の中高齢者、静岡県・島根県の中学校を対象にしたオンラインセミナーなどを企画開催してきました。今回は、そのコンセプトを活かして、4月から牛山ゼミ所属予定の新3年生のプレゼミとして、異なる世代や地域の考え方を知り、メディアと地域をつなげるゼミ活動に向けて視野を広げる機会とすることを目的に、オンライン交流会を開催することにしたものです。中学生にとっては、自分たちの中学や町について発表し、東京の大学生と交流することで、ICT機器の利活用の方法を学び、将来についてのビジョンやコミュニケーションの多様性を学ぶことが目的となっています。
今回の交流会は、はじめに牛山ゼミ新3年生の東環希さん、金井侑登さんから目白大学とメディア学部の紹介をした後、株式会社ラックの尾方さんによる情報の見分け方についてのミニレクチャーを受講しました。その後、4つのグループに分かれ、中学生が津和野町や日原中学校についてのプレゼンテーションを行いました。それを受けて、大学生がコメントをし、ラックの担当者のコーディネートのもとで、スマホ・インターネットの使い方、偽情報の見分け方やオンラインの危険性についてなどのテーマでディスカッションを行いました。好きなYouTubeチャンネルが共通だったことで盛り上がったり、大学生と中学生のそれぞれのインターネットの使い方の違いに驚いたりと様々な発見があったようです。クロージングでは、各グループの代表となった中学生・大学生がディスカッションで気づいた点などについて発表し、最後に、牛山ゼミの相原若奈さんが、今日の総括として、ネットリテラシーを早期から学ぶことの必要性などについて発表しました。
牛山ゼミではこれからもメディアを活用した社会・企業連携に積極的に取り組んでいきます。今回の交流会にご協力いただきました、日原中学校の皆様、株式会社ラックの皆様に心より御礼申し上げます。
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参加した学生の声
情報の発受信について考える機会は多くあるが、世代や地域を超えて議論を行う機会はあまり無いので、いい経験となった。 また、日原中学校及び津和野町についての発表で初めて知ることができた情報についても、いくつか興味を持ったため自身で学びを深めたいと考えている。
今の中学生と私たちが中学生だった頃ではインターネットの情報の量が違いすぎると痛感しました。また、今の中学生は情報を発信するにも受け取るのもその危険性を理解しているし、気をつけていてしっかりしているなと感じ、私も改めて意識しないといけないと考えました。自分が住んでいるところとは離れた場所についても知ることが出来ました。もっと他の地域に関して学びを深めたいと考えました。
中学生のスライドを使ったプレゼンから私たちの時よりデジタルに触れる機会が多いということがわかった。だからこそ、小さい時からネットリテラシーを学んでいかなければと感じた。しかし、日原中の皆さんはネットへの危険性を理解しており、しっかり対策をしていて、自分も改めてネットの使い方に気をつけて行かなければと考えさせられた。ファシリテーターをしてくださったラックの方、日原中学校の皆さんとインターネットの使い方について話し合うことができ、とてもいい時間になった。
中学生やラックの方と情報に関して意見交換をして、世代別のインターネットの使い方や情報の受け取り方・発信の際の危険性を知ることができ、良い機会になりました。情報がたくさんある今だからこそ、私たちは常に情報のフェイクや誤りを見極めて、自分から気づいて騙されないためにアンテナを張ることを改めて意識することが必要だと思いました。また、普段交流のない中学生からの貴重な意見や津和野町についての紹介などで、地域についてもっと知りたいと思う時間になりました。
インターネットや情報との向き合い方を理解しているつもりでも、フィルターバブルや、エンゲージエコノミーなど、新しい考え方が増えているため学び続ける必要があると分かった。確かに最近闇バイトは聞かなくなったため、情報の移り変わりは異様に早い。闇バイトが収まったから話題の上がらなくなったのか、それとも単に話題になりすぎて時効となったのかが気になった。
中学生と話してみて、自分の時は意識していなかったが、中学生の頃からインターネットや情報について学ぶ必要があるのだと分かった。
今回のディスカッションを通して、SNSを利用し何かを発信する機会やSNSに触れる時間はまだ少ないと中学生から聞きましたが、SNSとの付き合い方をしっかりと理解していて感心しました。また、世の中に溢れる情報との向き合い方として、友人に頼ってみたり、クチコミを参考にしてみたりといった意見を聞いて、自分も実践してみたいなと思いました。ディスカッションを通して、新たな学びを得られ、良い機会となりました。貴重なお時間をありがとうございました!
私が中学生だった頃と比べて、一人一台のデバイスを所持していることが当たり前になり、周りには多くの情報が溢れているように感じました。SNSを利用している中学生もいましたが、怪しい広告かどうかを慎重に見極めたり、危険を感じた際には保護者に相談するなど、リスクを意識しながら適切に活用している姿に驚かされました。
今回、離れた地域の中学生の皆さんと初めて交流させていただき、多くの気づきや学びを得ることができました。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
今日のディスカッションを通して、私たちが中学生の時とはネットに対する意識が全く違うのだと感じました。情報が表に出ないように気をつけたり、アカウントの管理に注意をするなど、情報リテラシーの授業が浸透している結果とも言えるのかなと思いました。また、デジタルでの発表にも違いを感じました。私が中学生の時は紙にまとめることが主流で、パワポにまとめているのを見て、デジタルでの授業が多くあるのだなと改めて実感しました。
今回、中学生と交流してみてたった数年の違いでもインターネットに対する意識に変化が出るのだと実感しました。世代の違う人と交流することでしか得られない情報もあるので、このような貴重な機会をいただきありがとうございました。
今回ラックの方や中学生のみなさんと交流させて頂き、情報の扱いの世代によっての差を体感しました。
1人1デバイスを使い所で授業をしたり、スライドを自分たちで作って発表するなど、いま大学で私たちがやっているようなことを中学生の頃から行っていて、とても驚きました。デジタル技術を活用した学び方が浸透していて、中学生の皆さんに追いつかれないようにもっとわたしたちもデジタルを駆使する力を磨かなくてはいけないなと思いました。
改めて貴重な機会をありがとうございました!
今回中学生の皆さんやラックの方との交流を通じ、改めてSNSの時代である現代だからこそのインターネットや、情報発信との向き合い方について考える事ができました。また、日原中学校の皆さんとのディスカッションを経て、年齢や地域を超えた意見交換は新たな視野や学びが多く、とても勉強になりました。このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
今回の交流を通して、改めてネットの使い方を考え直すことが出来ました。今の中学生は私たちが中学生の時よりもネットに触れ合うことが多く、ネットに対して色々考えていることが分かりました。
ネットは沢山の情報で溢れているけれど、その分間違った情報も多いので、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、自分で見極めて何を信じるかを決めることが大切だと思いました。
また、自分が情報を発信する立場になった時も、確実に正しい情報を発信したいと思いました。 場所も年齢も違う人達との交流は新鮮で楽しかったです。貴重な時間をありがとうございました。
今回の交流会を通して、住む場所や世代関わらず、ネットに対してもっと知識を深める必要があると考えました。誰もが発信できる時代だからこそ発信する側としてもその情報は公開してもいいものなのか、受け取る側としてもその情報は間違っていないのかと疑う心を忘れてはいけないと思いました。ネットを切り離して生活していくことはもう今後は不可能でしょう。だからこそ便利なネットを上手に使い、きちんと向き合うことが大切だと考えます。
貴重な機会をありがとうございました。
今回の交流会では、中学生や大学生のさまざまな意見を聞くことで、自分の考えをより深めることができました。SNSを通してのフェイクニュースやクリック詐欺などの恐ろしさ、危険性について知れたのでとても良かったです。これらの対策としてSNSを使う際には、1つの情報を鵜呑みにせずいくつかの情報を取り入れていくということが大切だと思えました。また、自分一人で判断を急ぐのではなく友達や仲間の意見、口コミなど周りの人の意見を聞くということも重要だと考えます。このような機会がないと気付けなかったことばかりでとても貴重な交流会・ディスカッションでした。ありがとうございました。
牛山ゼミが、これまで様々な地域に向けて行ってきたオンラインセミナーの様子は以下をご覧ください
【学生レポート】牛山ゼミが静岡県浜松市立佐久間中学校とオンライン交流会を実施(2022年11月)
【学生レポート】牛山ゼミが島根県吉賀町立六日市中学校の2年生を対象としたオンラインセミナーを開催(2022年3月)
牛山クラスが北海道名寄市と静岡県水窪地域の住民に向けたICTリテラシー啓発オンラインセミナーを開催しました!(2021年2月-3月)
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