ACジャパン広告学生賞とは、若い世代が広告制作を通して公共広告への理解を深め、公への意識を育むことを目的に行われているコンペです。

石川ゼミの活動では、第21回ACジャパン広告学生賞に向けて作品制作に取り組んできました。その結果、3年小中心音さんのチームが新聞広告部門で審査員特別賞、堀川真央さんのチームがテレビCM部門で優秀賞に選ばれました。
*学年は2025年3月時点

また、3月25日に渋谷で開催された表彰式では、小中心音さんが審査員特別賞受賞者として壇上で表彰状を授与されました。

受賞した学生の声

Q.入賞したときの心境は?

小中・甲斐チーム
連絡をもらったときは単純に嬉しかったですが、表彰式のときに私達より上位の作品を見て悔しさと嬉しさがありました。

堀川・掛田・黒田・酒井チーム
堀川さんが代表してLINEグループに報告したとき、その文面から焦りと喜びが伝わってきました。審査員の方々に刺さるか不安だったけど伝えたいことが伝わったということが嬉しかったです。たくさんの人に協力してもらったのでその全員に連絡しました。

Q. このテーマにした理由は?

小中・甲斐チーム
テーマを決めるために、気になっていることや普段感じることをたくさん出したときに、ご近所づきあいに対して今のままではダメだという二人の共通認識があり、それをどうしていくかの話し合いが深まったためこのテーマにしました。そしてたくさんの案を出した中で一番ピンときたテーマであったのも理由です。

作品名「見えない防犯カメラ」 テーマ「近所付き合いの希薄化」

堀川・掛田・黒田・酒井チーム
学生ならではのテーマってなんだろうと考えたときSNSで炎上していた渋谷駅のダブの広告が思い浮かびました。それは容姿に対してのネガティブなものでした。SNSにもそのような内容がたくさんありルッキズムの社会になってきているという話から発展し、私たちは何に悩んでいるかを話し合いました。「SNSはみんなキラキラしたところを載せるけど実はそれを見て自分も病んでいるし、他人の投稿を見て病んでいる人っているよね」という話になりテーマとして出てきました。SNSが私たちにとって身近でやりやすかったし、自分ごととして制作できると感じたのがこのテーマにした理由です。

作品名「みんなキラキラ?」 テーマ「SNSとのつきあい方」

Q.制作でこだわった点や苦心したことは?

小中・甲斐チーム
理想と現状のギャップの伝え方を試行錯誤しました。背景をイラストにするのか実写にするのか、また吹き出しの形や色、フォント、構図にもこだわり制作しました。印刷して修正という作業を繰り返して調整していったのが一番大変でした。
メインコピーは制作大詰め一週間前くらいまでかかりました。コピーとビジュアルを合わせて伝えたいことがちゃんと伝わるのかを考えながら何度も案を出しました。
冷静に突きつけるより優しい感じで伝えたかったためフォントも優しめにしました。

堀川・掛田・黒田・酒井チーム
部分的に工夫したところはたくさんありますが、見ている人に一本取られたと思ってもらえるように工夫しました。テーマを決めたときも撮影中も、ぱっと見では分からないが実は刺さるみたいなことをどうすればできるかを話し合いました。
撮影中は画角が難しく、何回も撮り直して一日中かかったということもありました。編集では何種類もの音源を作成し、キラキラと残念の差を明確にできるように工夫しました。

学生たちは、現代の社会問題から自分たちでテーマを見つけ、各チームで時間をかけ制作にあたりました。今後も、身の回りや社会に対してひとと違う視点を持ち、気づきのある作品作りに挑んでいきます。

(取材・文 石川ゼミ3年広報部)

第21回ACジャパン広告学生賞の受賞作品は以下のサイトから見ることができます。
https://www.ad-c.or.jp/campaign/cm/recruit.html

受賞したテレビCM作品(過去の受賞作品も含む)は以下の目白大学YouTube公式チャンネルで見ることができます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL9Bs-oiWBEX86usYN6Sjuc5Vi4yDznA5C