5月12日に実施された「専門とキャリアA」では、株式会社メンバーズ フォーアドカンパニー社長・田中秀和氏を講師に迎え、「広告業界はどうなるの? デジタルマーケティングの最前線」をテーマに特別講義を行いました。講義では、SNSやAIの普及によって大きく変化する広告・マーケティング業界の現在地について、実際の事例やデータを交えながら解説いただきました。

講義ではまず、2021年頃を境に広告市場の構造が大きく変化し、テレビや新聞中心の「マスマーケティング」から、一人ひとりに最適化された「one to oneマーケティング」へ移行していることが紹介されました。さらに、InstagramやTikTok、YouTubeなどのSNSが、単なるコミュニケーションツールではなく、「検索」や「購買行動」の起点となっている現状についても、具体的なデータを用いて説明されました。

また、AIの進化によって広告運用の仕組みそのものが変化している点も大きなテーマでした。これまで広告代理店の“職人技”とされてきた広告運用が、AIやプラットフォームの進化によって自動化・民主化され、企業が自社で広告運用を行う「内製化」が進んでいることが紹介されました。講義では、実際に企業が広告運用を内製化することで成果改善やコスト削減を実現した事例も取り上げられ、学生たちは「広告」「DX」「AI」「データ活用」が密接につながっていることを学びました。

さらに、メンバーズ社が取り組むDX支援やAI活用、人材育成についても紹介され、これからの社会で求められる人材像として、「マーケティング」「データ分析」「UI/UX」「エンジニアリング」などを横断的に理解しながら、顧客と伴走できる力の重要性が語られました。

後半では、目白大学の卒業生でもある若手社員のお二人によるキャリアトークも行われました。大学時代に取り組んだインターンシップやSNS発信、自己分析の方法、就職活動での悩みなどがリアルに語られ、学生たちは「大学生活をどう過ごすか」が将来につながっていくことを実感した様子でした。特に、「まずは興味のあることに挑戦してみること」「大学の外に出て経験を積むこと」の重要性についての話は、多くの学生にとって大きな刺激となりました。

若手社員による就活トークセッション(左は本学卒業生)

講義後のアンケートでは、多くの学生が「広告業界のイメージが変わった」と回答しました。

学生からは、
「SNSやAIがここまで広告業界に影響していることを初めて知りました。AIによって誰でも挑戦しやすくなる一方で、人間ならではの発想力や企画力がより重要になると感じました。」
「先輩社員の話を聞き、自分はまだ大学外での活動や挑戦が足りないと感じました。今後はインターンシップやオープンカンパニーなどにも積極的に参加してみたいと思いました。」
「広告は単に商品を広めるものだと思っていましたが、顧客の課題を分析し、事業全体の改善に関わる仕事だと知り、とても魅力を感じました。」
といった感想が寄せられました。

目白大学メディア学部では、このように企業の第一線で活躍する実務家や卒業生を招き、社会のリアルな変化を学ぶ機会を数多く設けています。高校生のみなさんにも、メディアを「利用する」だけではなく、「社会を動かす仕組み」として学ぶ面白さを感じてもらえればと思います。