ゼミの活動
加藤ゼミは、音楽・映像・出版物・SNS・地域文化など、身近なメディアを手がかりに、社会の仕組みや価値の循環を読み解き、実際に「つなぎ直す」ことを目指すゼミです。
本ゼミが掲げる「半径100m」とは、視野を狭めることを意味するものではありません。駅や街、学校、日常のメディア環境といった足元の空間には、すでに社会と接続された課題や価値、そして見過ごされがちな可能性が存在しています。そうしたものを発見し、言語化し、メディアの力で社会と結び直していく――そのための着眼点と実践力を養うことが、加藤ゼミの目的です。

社会と接続するメディア実践
ゼミ活動では、調査や議論にとどまらず、形に残るアウトプットを社会に向けて発信することを重視しています。学生自身が企画を立て、取材・制作・編集・発信までを担い、「誰に、どのように届けるか」を考えながらプロジェクトを進めていきます。こうした実践を通じて、メディア表現の技術だけでなく、社会との関わり方、他者と協働する力、プロジェクトを設計・運営する視点を身につけていきます。

これまでの活動例
文学フリマ東京41 出店・冊子制作(2025年度)
2025年11月、東京ビッグサイトで開催された「文学フリマ東京41」において、加藤ゼミ3年生が自ら制作したZINE作品『駄菓子大全』を出店・販売しました。企画立案から取材、執筆、編集、デザイン、当日の販売運営までをゼミ生が一貫して担当し、「童心を思い出そう」をテーマに、駄菓子文化を多角的に掘り下げた冊子を完成させました。当日は5時間で280部を完売し、多くの来場者との対話を通じて、つくり手として社会に向けて発信する経験を積みました。さらに、制作された冊子は大宅壮一文庫に所蔵されることとなり、学生の成果が雑誌文化・大衆文化の記録として公的に保存・活用されることになりました。

卒業研究について
4年次には、大学での学びの集大成として卒業研究に取り組みます。原則として論文執筆を行いますが、テーマや内容に応じて卒業制作に取り組むことも可能です。サブカルチャーやメディア文化、地域と表現をめぐるテーマを扱う学生が多く、教員との個別面談や発表を通じて、研究を丁寧に深めていきます。

求める学生像
加藤ゼミは、「すでにある社会」を見つけ直し、つなぎ直すゼミです。
- 身近な文化や社会に違和感や関心を持てる人
- 自分の問いを言葉や表現として形にしたい人
- 大学の外に出て、人や地域と関わることを前向きに楽しめる人
話し合いを重ねながら物事を決め、役割分担のもとでプロジェクトを進めていくため、自発性と責任感が求められます。その分、社会と実際につながる経験と、確かな手応えを得られるゼミ活動を目指しています。