映画のプロが語る!制作の裏側とキャリアの実態

2025年2月6日、目白大学メディア学部にて、映画業界の第一線で活躍するプロフェッショナルを招いた公開講座「メディアの仕事と大学生活」が開催されました。

本講座では、映画『早乙女カナコの場合は』(2025年3月14日公開予定)の企画・プロデューサー 登山里紗氏 と、映画オフィシャルライター・文筆家 児玉美月氏 を講師に迎え、映画制作の裏側やメディア業界でのキャリアについて語っていただきました。

左から 児玉美月 氏、登山里紗 氏

映画業界の変化とジェンダーの視点

講座では、映画制作の流れやプロデューサーの役割に加え、近年のジェンダーに関する意識の変化についても議論されました。

ベルリン国際映画祭が「主演男優賞」「主演女優賞」を廃止し「主演俳優賞」として統一したことや、映画のキャスティングにおいて性別にとらわれない登場人物設定が増えている現状が紹介されました。『早乙女カナコの場合は』でも、登場人物の性別による固定観念を排除する工夫がなされており、例えば主人公カナコはワンピースを持っていない設定、バイクのヘルメットも意図的に青を採用するなど、ジェンダーに対する新たな表現が取り入れられています。

また、映画を通じて社会課題を伝える役割についても話し合われました。映画は、ジェンダーやフェミニズム、ルッキズム(外見至上主義)といった社会問題をわかりやすく伝える手段となることが強調され、「映画ならではの視覚的な表現が、議論のきっかけを生む」という意見も述べられました。

参加者の声:「映画業界が身近に感じられた!」

当日は、この春からメディア学部に入学する新入生が、フォローアップセミナーの一環として参加。「映画制作の裏側を知ることができて興味が深まった」「メディア業界で働くイメージが具体的になった」といった声が多く寄せられました。ジェンダーに関する話題についても「今まで意識していなかったが、映画業界でも社会の変化に合わせた工夫がされていることを知り、興味が湧いた」「映画を通じてフェミニズムやジェンダー問題が身近に感じられた」という感想がありました。

目白大学メディア学部では、このような実践的な学びの場を提供し、メディア業界を目指す皆さんをサポートしていきます。