2024年12月1日(日)に京都大学百周年記念会館にて開催されたYouth Enterprise Trade Fair 2024 に、原克彦ゼミに所属するメディア学科の学生7名が交通安全ゲームを提供する「めじせーぶ」(仮想の会社)について発表・展示し、「ビジネスモデルに新規性や独自性の高かったチーム」に贈られる「京都中小企業家同友会賞」を受賞しました。

開発したサービスサイトのトップページ

今年で24回目になるこのフェアは、起業に向けたアントレプレナーシップ(起業家的行動能力)を発揮できる若者を育成することを主な目的としています。通年の授業やゼミ、課外活動などで起業家教育等の実践を行っている小学生~大学生の27チームが京都大学の会場に集まり、日頃の活動の成果を互いに交流し、学び合う場となっています。原ゼミのYouth Enterprise Trade Fairへの参加は、今年で18回目になります。

今回の参加では、「交通事故に遭いやすい小学生をターゲットにし、ゲームや動画を通して交通事故の危険性について再確認してもらう」ことを事業目標に設定して活動しました。「子ども達はデジタル機器に親しんでいるため、ゲーム形式の学習が効果的だと考え、小学校の授業の一部として私達が制作したこのゲームを活用することで、交通安全への意識を高めてほしい」と考え、楽しく学習できる教材を準備し、小中学生に焦点を当てました。そこで家庭や教室でできるゲームやすごろくを提供するサービスサイトを提供することにしました。ゼミの時間だけでなく自宅や大学の授業の合間を縫ってSNSなどのツールを活用しながら協働作業でコンテンツ開発を行いました。具体的には、ゲーム開発ツールやパワーポイント等を利用しそれぞれができることを調整しながら開発を進めました。学習ゲームでは、ストーリーなどを工夫し、子供たちが親しみ易い教材にしました。また、家庭内や友達同士で楽しめるように印刷物のすごろくも準備しました。

審査では、起業事業の目的や事業内容、広報戦略、出資計画をはじめ、社会貢献度、接客、ホームページ、会社説明のプレゼンテーションなどが総合的に評価されました。プレゼンテーションでは、目白大学の提案が最初に指名され、仮想会社の目的やサービス内容の説明などを行いました。表彰時の審査員の方からは、「一番最初のこのチームのプレゼンに引き込まれ、後の26人のプレゼンを聞くことへの期待が持てました。昨今自然災害への安全と共に、交通事故も絶えません。とりわけ、幼少の子どもの交通事故に着目して安全安心に過ごせることへの工夫された商材に対して感銘を受けました。さらに高齢者に対する今後の取組にも頑張ってほしいと思いました。おめでとうございます」とのメッセージをいただきました。これに対して受賞した学生からは、「多くの学校の中からこんなに素晴らしい賞をいただけたことに感謝しています。チーム全員で頑張った結果がこのような形になってうれしく思っています。また、会場を回ってみてどこのグループも頑張っていることに感心しました。ありがとうございました」と感想とお礼を伝えました。

トレードフェアでの受賞歴

原ゼミは、これまで「実際に起業するなら応援したいチーム」に贈られる「異能工房賞」を中心に次のような受賞歴があります。

2024年:仮想企業名「めじせーぶ」 京都中小企業家同友会賞
2020年:仮想企業名「めじキッズ」 異能工房賞
2018年:仮想企業名「めじらぼ」 異能工房賞
2017年:仮想企業名「あらーむ」 異能工房賞
2015年:仮想企業名「まなboo」 異能工房賞 仮想会社案内
2013年:仮想企業名「パズけん」 特別賞
2012年:仮想企業名「あそぼラボ」 異能工房賞 
2011年:仮想企業名「アジカル」 京都工業会賞
2010年:仮想企業名「MANABEE」 京都商工会議所賞

参加学生

リーダー:高柳凜太郎、サブリーダー:大藤恭瑛、企画開発:田中珠鈴・中川莉子、営業販売:上野璃空・森幸太、経理:山田聖藍(いずれもメディア学科3年生)

今回の活動はメディア学科になってからの原ゼミで2回目の受賞になります。メディア学部では学外のさまざまなコンテストへの参加・出品などを推奨し、自分たちの学びの成果を活かしながら様々な実績を出しています。

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