メディア学科・牛山佳菜代教授が編集・執筆した『郡上村に電話がつながって50年 むらの生活はどう変わったか』が、クロスカルチャー出版より刊行されました。
 本書は、岐阜県下のある山村集落を対象として、1973年から約50年に渡って継続的に7回の住民調査が行われてきた「郡上村プロジェクト」を基盤としてまとめられたものです(郡上村は調査上のコード名)。このプロジェクトは、田村紀雄東京経済大学名誉教授が立ち上げたもので、牛山教授は第5回調査から参加しています。研究者が実際に集落に入って、全世帯を対象にした住民アンケートやインタビューなどを行い、集落における情報化の過程や住民の意識の変遷などを調査してきました。
 本書は、これまでプロジェクトに関わった12名の研究者・実務家が執筆しており、この集落が今日まで持続性を保っている理由について、電話・インターネットなどの情報通信技術の発達、住民の意識・住民間の関係性、購買行動・旅行行動などから多角的に分析を行っています。
 牛山佳菜代教授は、本書全体の編集に加えて、第1部第3章「郡上村が集落としての機能を維持している要因 ―限界集落論を手がかりに―」と資料編「郡上村における電気通信メディア利用の変化と特徴 ―質問紙調査を中心に―」の執筆をしています。

『郡上村に電話がつながって50年 むらの生活はどう変わったか』
  • 監修:田村紀雄
  • 編著:牛山佳菜代・川又実
  • 著者:田村紀雄、上田裕、牛山佳菜代、岩佐淳一、吉田則昭、川又実、安藤明之、山崎隆広、吉田文彦、齋藤聖一、髙橋順、陳立新
  • 発行:クロスカルチャー出版