7月7日(火)に、牛山佳菜代クラスの3、4年生が企業経営者とのコラボゼミを実施しました。今回の記事はメディア学科3年の河合楓香さんが執筆したものです。

牛山クラスが企業経営者とのコラボゼミを実施!

今回のコラボゼミは、福岡県福岡市に本社がある株式会社カウテレビジョンのコーディネートにより実現しました。同社は、企業専門のインターネットテレビ局を運営しており、企業と学生を繋ぐ様々な取り組みをされています。この企画は、コロナ禍において企業の社長たちが何を考え、いかに進んでいこうとしているのかを学ぶことを目的に、企業の社長3名と大学のゼミで展開されるもので、他大学でも実施されています。

今回は、ビデオ会議ツールZoomを利用し、東京都台東区に本社がある株式会社エム・ソフトの小暮恭一 取締役会長、神奈川県横浜市に本社があるナカノ株式会社の窪田恭史 副社長・、株式会社カウテレビジョンの高橋康徳 代表取締社長・の3名にご参加いただき、カウテレビジョン企画部長の千代島さんによるファシリテートのもと、進行しました。

コラボゼミの様子

ゼミ生は、事前に各企業の社長に密着したドキュメンタリー番組を視聴し、いくつか質問を考えました。ゼミが始まると、まずその質問について、企業の皆さまに回答していただきました。各社への共通した質問は以下の3つです。

コロナ禍の中で、

  1. 経営に対する影響はありましたか?
  2. 社員さんの労働環境にはどんな変化がありましたか?
  3. 採用にはどんな変化がありましたか?

この3つの質問に対し、3社とも、新型コロナウイルスの影響もあり、例年とは違う動きをしているそうで、現状について詳しく教えていただきました。2の質問に関しては、フレックス制度や社員全員の自宅勤務を導入するなど社員の方々が安全に働けるような環境づくりを心掛けているとおっしゃっていました。

また、学生から質問が多く寄せられていた3の今年度の採用に関しては、就職説明会がオンラインになり、応募する学生が例年より増えたそうです。オンライン説明会だからこそ、全国各地から学生が集まることや普段と違ったタイプの学生から応募があるなど良い点がいくつか挙げられていました。

一方で、オンライン面談では学生の表情が読み取りづらいため、本音が見えないというご意見もありました。表情が見えにくいオンラインでの面接で、どうすれば自分の本来の姿を企業の方に知ってもらえるか研究する必要性があると改めて感じました。その後、窪田副社長が、面接の際、眉と目だけでも伝えられることがあるから、眉と目を意識することが重要とおっしゃっていたので、そこを意識していきたいと思います。

次に、各企業に対する個別の質問に回答していただきました。企業の歴史や社員さんへの教育方法、会社ならではの経営理念についてなど様々な質問があり、その一つ一つについて丁寧に解説してくださいました。

私は、カウテレビジョンさんに対して「会社のポリシーを“100%ポジティブ”にしたきっかけや理由」を質問したのですが、高橋社長はアメリカ同時多発テロ事件の際、現地取材中に出会った女性の言葉が最初のきっかけになったとおっしゃっていました。

今まで行ってきた取材は、9割が事件・事故の取材、1割が社会、取材する人、取材される人三者が喜ぶ取材の2種類だったそうです。しかし、現地取材中に出会った女性の「あなたは何のために生きるのか」という言葉をきっかけに、今まで1割だったポジティブなニュースを100%にしようと決心し、カウテレビジョンを立ち上げることにしたとのことでした。ネガティブなニュースが多い現代に、ポジティブな内容のコンテンツを社会に届け、人々に勇気や楽しさを与えるカウテレビジョンさんのポリシーは本当に素晴らしいと感じました。

その後、企業の皆さまから学生に質問やアドバイスなどを頂く時間が設けられました。小暮会長から、なぜメディア学部に入学しようと思ったのかという質問があり、学生は、現在メディア学部だからこそ自分が学ぶことができていることや、それらを活かして自分がこれからどういった活動に挑戦していきたいかなどメディア学部への想いを伝えていました。

また、企業の皆さまから、私たち学生に向けてたくさんのアドバイスを頂きました。その中でも私が印象に残ったことを紹介します。

  • 窪田副社長のお話:「社会に出ると答えがない」というお話が非常に印象に残りました。不安がたくさんあっても、その不安は実際に起こらない場合もある、未来に何が起こるかはわからないから、今自分に出来ることを一生懸命やることが重要だとおっしゃっていました。
  • 小暮会長のお話:「人と比較して自分を判断してはいけない。比べるのであれば、スタート時点の自分と比べ自分自身の成長を感じ、またそこからさらに成長すれば良い」とおっしゃっていたのが印象に残りました。
  • 高橋社長のお話:「自分の一度きりの人生、人と比較するのではなく自身がどんな人生を送りたいか描くことが大事」とおっしゃっていたのが印象に残りました。

今回のゼミで、企業の方から頂いたアドバイスに学生全員が勇気づけられたと思います。私自身も、これからの就職活動に向けて、不安が多く悩んでいたのですが、企業の皆さまのお話を伺い、周りの人と比べて不安を感じて悩むのではなく、自分自身が過去の自分より成長できているかを重視していくことが大切だと学ぶことができました。

コロナ禍の中ですが、東京、横浜、福岡とエリアの異なる企業の経営者の皆さまの様々なお話を聞くことの出来る貴重な機会を頂けたことを大変嬉しく思います。

今回のコラボゼミにご参加いただいた小暮会長、窪田副社長、高橋社長、千代島さん、企画してくださった株式会社カウテレビジョン様、お忙しい中、本当にありがとうございました。今回学んだことや頂いたアドバイスを心にいつもおきながら、これからの就職活動やゼミ活動を頑張っていきます。