12月10日(火)の牛山佳菜代クラスの2,3年生の活動において、ラクスル株式会社の泉雄介さんをゲスト講師にお招きし、「幸せなキャリアの築き方」というテーマで、キャリアステップについてのお話を伺いました。今回の記事は牛山クラスの手島佳奈さん(メディア学科2年生)が執筆したものです。

牛山クラス2,3年合同ゼミ:ラクスル泉雄介さんによるゲスト講義

ラクスルは「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、印刷物を注文できる印刷通販サイトなどをはじめとする複数のプラットフォームを提供している企業です。

ラクスルの最高技術責任者の泉雄介さんは、10才の頃に自分の想像通りに動くコンピュータに衝撃を受け、音楽大学卒業後にエンジニアになったというキャリアをお持ちの方です。

ゲスト講師の泉雄介さん。

音楽とプログラミングの共通点について伺ったところ、泉さんは、「音楽は「低音(ベース)」がなければ、いいハーモニーを生み出せません。一方、プログラミングは基盤がしっかりしていなければいい製品をつくることができません。そのような構造的な点で音楽とプログラミングには共通点があるかもしれません」と教えてくださいました。

また、アイデアの出し方についても教えていただきました。自分の作りたいものと似たものを分解・分析し、その法則を知るために抽象化してから、ゼロから生み出すことが大事だそうです。つまり、自分の作りたいものに似ているものを一回抽象化することで自分の中で解釈の自由度が高まり、応用を利かせることができるということです。そのような論理的解釈を今後の勉強やアイデアづくりに生かしていきたいです。

さらに、キャリアステップについて「出す前にとことん失敗をする」ことの大事さを教えていただきました。社会をまだ経験していない私は、会社では最初から完璧な仕事が求められており、失敗することは基本許されない場所だと考えていました。ですが、泉さんは、そうではないと言います。インプットし、仮説を立て、試作品を作り、利用者にヒアリングをしていき、そこでの改善点をまたインプットしてまた仮説を立て、試作品を作る、というように、繰り返し小さな失敗を重ねていくことで、成功確率を上げることができるとお話されていました。

講義中の様子。

私は、何か成果を出すときについ1人で短期間で終わらせようとしてしまい、結果的に納得のいくものが出せない傾向があります。今日の講義を受けて、まず、失敗をすることは悪いことではないということを深く認識することからはじめ、自分の行ったことについて、第三者の視点で改善点を出してもらい、時間をかけて少しずつ修正していきたいと考えるようになりました。よりよいものを作れるように根本的な考えから変えていきたいと思います。

泉さん、お忙しい中、貴重なお話をたくさんしてくださり、ありがとうございました。