11月10日(火)に、牛山佳菜代クラスが株式会社ラックとの連携ワークショップを実施しました。今回の記事はメディア学科2年の佐藤葵さんが執筆したものです。

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今回のワークショップの連携先は、株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン ICT利用環境啓発支援室です。この部門では、主にICT利用者における情報リテラシーやモラル、セキュリティの啓発手法の研究及び支援活動を行っています。

11月10日のゼミには、ビデオ会議ツールZoomを利用し、ICT利用環境啓発支援室の皆様、そして、今回のワークショップでご協力いただく北海道名寄市にお住まいの宇都様、静岡県浜松市天竜区水窪にお住まいの平澤様にお越しいただきました。

今回のワークショップのテーマは『ICTリテラシー向上オンライン啓発プログラム開発』です。北海道名寄市の40〜60代の方々と、静岡県浜松市天竜区水窪の中学生のそれぞれを対象として、ICT(情報通信技術)リテラシーを向上するためのオンラインセミナーのプログラムを企画し、開催するというものです。地域、年齢層の課題を抽出し、安全に使用できるアプリケーションを用いて解決しようということで、今の時代に相応しいやりがいのある題材だと感じています。

今回は、株式会社ラックの高橋様の今回のプロジェクトの概要説明の後、名寄市と水窪の地域の魅力やICTの現状に関して説明していただきました。名寄市では回線が遅いという問題や、水窪では中学校の教員の方々の負担が大きいという問題など、各地域の特色から現在の問題まで丁寧に説明していただきました。

その後、2、3、4年生合計30名が学年混合で6名ずつの5チームに分かれ、担当地域を決めてブレーンストーミングを行いました。具体的には、グループ内で

①課題の洗い出し、②地域の方々が身につけるべきICTスキル、③アプリの絞込みについて話し合い、全体で共有しました。各チームそれぞれ違った意見が出ており、話し合いや発表をしてみると、そういった考え方もあったのだと思うことがたくさんありました。

最後の発表では、名寄グループはFacebookやInstagramなどのよく知られているアプリケーションを用いる案が多かったのに対し、水窪グループはパソコンのタイピングアプリやシュミレーションゲームのように学習系のアプリケーションを用いる案が出てきました。名寄と水窪で地域事情やターゲットが違うため、活用するアプリや活用の仕方などに大きく違った点が出てきたことがとても印象に残りました。

私は、今回このワークショップを行ったことで、地域について考える上で、まずは地域のことをよく知り、その地域の方の立場に立ってみることが、良い案を出すためにとても大切であるということを学びました。

これから来年の3月まで、このワークショップは2年生が中心となって活動していきます。2年生のゼミ生は、はじめての企業・地域と連携したワークショップとなりますが、株式会社ラックの皆様のご協力のもと、今回得た知識やグループワークで出た案を私たちが責任を持ってより具現化し、切磋琢磨しながらより良いものへと作り上げていきたいと思います。これからの活動のスタートダッシュとしてふさわしいとても有意義な時間となりました。

宇都様より、名寄市の今の様子を教えていただきました

オンラインだからこそ、地域を超えた繋がりが生まれました

平澤様より、水窪の伝統行事なども教えていただきました