2021年12月15日に、勝野クラスが博報堂キャリジョ研*(以下、キャリジョ研)と連携したワークショップをコロナ対策を行った上で実施しました。それに先立ち11月2日にキャリジョ研の『「女性×働く」について考えてみる』という講義を受けました。12月15日は新型コロナウイルス感染対策を行い対面で実施し、キャリジョ研より白根さん、佐藤さん、松村さんにお越し頂きました。
また、高等教育研究所沼田先生、キャリアセンターより鈴木部長、山岸課長、メディア学科後藤助手に参加していただいたことで、幅広い視点でキャリアを考えることができました。
※キャリジョ研は、「働く女性」(キャリジョ)をテーマに、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの女性マーケティングプラナー、プロモーションプラナー、メディアプロデューサーにて立ち上げた社内プロジェクトです。

ワークショップ概要

今回のワークショップは、女性のライフステージ・キャリア全体への理解を深めることを狙いとしました。当日は男子学生も含め4人1組の3チームで、キャリジョ研が開発したボードゲーム型研修で、働く女性の10年分のキャリアを疑似体験する『キャリジョの人生はいつだって戦略と偶然』を行いました。

ボードゲームは、働く女性の10年分の人生を体験するもので、男子も女子の気持ちになって参加しました。まず最初に、自分の人生設計を考えて「じぶん年表」に書き込みます。ゲームは、このシートに進捗を書き込みながら進めます。ゲームではプライベートに関する「パートナーイベント」、仕事にまつわる「ワークイベント」、ストレス発散や趣味などを充実させる「ライフイベント」のどれかを選び、サイコロを振ります。運が良くパートナーと出会ったり、昇進したりしました。一方でネガティブなイベントも発生します。4年目、8年目では「ターニングポイント」として転職や結婚など少し大きめのライフイベントが発生しました。その人それぞれ10年間の人生が可視化されることによりライフステージ、キャリアについて考えるきっかけになりました。

オリジナルのカードと「じぶん年表」

ボードゲームを通じて考えたキャリア

ここで、ゼミ生のキャリア(ゲーム上)について簡単に紹介します。

Aさんの10年間
    10年目までに仕事上ではリーダー的な立場になり、プライベートでは趣味にお金を使いたいという目標があった。イベント運営で起業することができ、リーダー的な立場になることができた。10年目では好きなものを思いっきり買うことで人生の目標を達成することができた。
Bさんの10年間
    10年目までにライブに行く時間をとりながら働きたいという目標があった。2年目で猫を飼ったため、基本的にはストレスフリーな生活を送ることができた。目標にあったライブへの参加は9年目にしてやっと達成した。

Bさんのじぶん年表

Cさんの10年間
    10年目までに仕事では成功してボーナスをもらい、プライベートではストレスフリーな生活をしたいという目標があった。しかし、恋愛に走ったことによりストレスが溜まってしまい2回休むことになってしまった。目標とはほど遠い結果になった。

ワークショップに参加したゼミ生のコメント

将来の自分のキャリアは、想像以上に不透明で描きづらいものだと思いました。しかし、最終的な目標を明確に持つこと、そしてどんなチャンスやアクシデントがあっても対応出来る力を身につけておくことは、自分の理想に近づくための強い武器になると感じました。
人生は選択だらけであり、どれが正解、不正解はありませんが、自分の立てた目標や理想があれば、選択しなければいけない状況に立たされた時、選ぶべき答えが自ずと見えてくるように思います。

理想だと思っていたことと実際に優先していることにズレがあったため、ゲームを行うことで知らなかった自分を知ることができたと感じた。特に、勤続10年に魅力を感じたのだが、自分自身長く勤めることができる企業を魅力的に感じるようなタイプだと思っていなかったので驚いた。ゲームの中ではペットを飼い、ストレスフリーな人生になるよう動いていたが、「ストレスを溜めたくない」というより、「ストレスが溜まることがストレス」なのかもしれないと気づくことができた。

博報堂キャリジョ研からのコメント

この度は、キャリジョ研のボードゲーム型キャリア研修に参加いただき、ありがとうございました。みなさんがとても楽しそうにゲームに取り組んでいた姿が印象的でした。また、女性を主人公にしており、仕事だけではない結婚や出産、趣味なども含めたキャリアのシミュレーションゲームですが、男子学生のみなさんも自分ごと化して楽しんでくださっており、若い世代が、男女の差がなくフラットに、広い意味でのキャリアへの意識を持っていることに気づかされました。ぜひみなさんのこれからの学生生活、そして社会人生活の一助になることを祈っています。

今回のワークショップで学んだことを活かして、これからも精進していきたいと思います。
キャリジョ研の白根由麻さん、佐藤有紗さん、松村和さん、お忙しい中ありがとうございました。

博報堂キャリジョ研HP
https://www.hakuhodo.co.jp/career-woman-lab/
勝野ゼミ Twitterアカウント
https://twitter.com/mjr_KatsunoZemi

(2年生 石川友香、西村優衣花)