メディア学部メディア学科、三上義一教授の著書『アウン・サン・スー・チー 囚われの孔雀』(講談社)が2021年電子書籍化されました。

同書のハードカバー版が講談社から出版されたのは1991年、アウン・サン・スー・チー氏がノーベル平和賞を受賞した年でした。それが文庫化されたのは1995年、氏が最初の自宅軟禁から解放された際です。

それから約26年後の2021年2月、ミャンマーで軍事クーデターが起こり、アウン・サン・スー・チー氏が再度軟禁され、2020年の総選挙で勝利した国民民主連盟(NLD)政権が国軍によって転覆されました。

元ロイター通信社記者の三上教授のノンフィクション評伝は、約四半世紀前に書かれているものの、ミャンマー民主化運動の旗手であるアウン・サン・スー・チー氏の知られざる素顔などが描かれています。ミャンマー建国の英雄、アウン・サン将軍の娘に生まれ、オックスフォード大学に学び、英国人と結婚し、政治とはまったく無関係な生活を送っていた氏が、なぜ政治運動にのめり込んでいったのか。また、宗主国である英国からの独立のために戦ったアウン・サン将軍を援助したのは、実は戦前の日本軍だったという日本とミャンマーの秘められた歴史も綴られています。

本書は、現在混沌とした状況が続くミャンマーを知る手がかりになるはずです。

アマゾンのサイト:
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