牛山佳菜代クラスの3年生が、若狭物産協会(福井県)と連携し、生産者とディスカッションを行いながら、若狭町の魅力を伝えるためのふるさと納税の返礼品セットを考案しました。今回、それらが「目白大生考案ふるさと納税セット」として、ふるさと納税の各サイトに掲載されました。
今回の記事はメディア学科3年の山室健瑠さんが執筆したものです。

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牛山クラス13期生が今年の6月から取り組んできた、若狭物産協会との連携プロジェクト。私たちが考案したふるさと納税の返礼品「目白大生考案ふるさと納税セット」が掲載開始されました。
若狭町は、福井県南部、若狭湾国定公園の中心部に位置する、国際的な湿地を保全するラムサール条約に登録された「三方五湖」、全国名水百選「瓜割の滝」、近畿一美しいとされる1級河川「北川」など水資源が豊富な町。また、福井県梅発祥の地でもあり、梅や梨などの果物栽培が盛んに行われている、ということを事前調査で情報を収集しました。コロナ禍で現地を訪ねる事はできませんでしたが、「オンラインだからこそできる事」を大切に、プロジェクトを進めていきました。
返礼品のセット考案を進めるにあたり、社会連携活動の時間に、Zoomを利用して3名の生産者の方々にご参加頂きました。

  • だいらや 田邊広一様
  • 尾崎ファーム 尾崎晃一様
  • ボーヤーフーズ株式会社 坊善次様

試供品のご提供をはじめ、単独インタビューにもご協力頂き、生産者として、商品へかける思い、素敵なエピソードをお聴きすることができました。

今回のプロジェクトは、若狭町と目白大学をZoomでつないで行われました。

「単独インタビュー だいらや様 担当:江端チーム」

民宿の経営と同時に梅の栽培、製造、へしこ屋をされている田邊さんへのインタビューを通して、おじいさんから受け継いだ梅やへしこへの想い、そして一日の流れなどを知ることができました。
集落で知らない人はいない人徳者だったというおじいさんから受け継いだ梅の木を守りたいという田邊さんの想い。そして、若狭の梅を1人でも多くの人に食べて欲しいという田邊さんの想いが梅干しには込められています。
当初セットにはへしこは入らない予定でしたが、へしこをゆくゆくは世界へ、と話されている田邊さんの想いから、セットに組み込むことになりました。三代目 D soul セットには、そんな田邊さんの熱い想いが詰まっています。是非ご賞味ください。

だいらやの田邉さんにインタビューをして考案したD(だいらや)Soulセット

「単独インタビュー 尾崎ファーム様 担当:清水チーム」

尾崎ファームの尾崎さんには試食用として尾崎ファームこだわりの美味しいポン菓子を提供していただきました

尾崎さんへのインタビューではお米のこと、一筆入魂のこと、「農賊団」という名前に込めた思いなどを聞くことができました。尾崎さんは農業を始める前からワンピースが好きだったそうで、農賊団という名前や尾崎ファームのロゴは海賊団のデザインを参考にしているそうです。また、海賊は拠点を持たず自由に旅するのに対して、農業は定住することで発展してきました。農業の象徴である麦わら帽子を、自由の象徴である海賊に被せてくれた尾田先生をとても崇拝しているとおっしゃっていました。
一筆入魂セットを作ろうと思ったのは、このインタビューがきっかけでした。一筆入魂はお客様から「楽しみにしている」とメールが来たり、お歳暮用にリクエストが来たりと、大人気だそうです。普段ふるさと納税では一筆入魂は行っていないので、『一筆入魂セット』でぜひゲットしてください!

「単独インタビュー ボーヤーフーズ様 担当:竹田チーム」

坊様へのインタビューでは、くろ梅に対する熱い思いを聞かせていただきました。くろ梅が誕生するまでの秘話や、坊様がふるさと納税に対して思っていることなどを知ることができました。実際に、返礼品の商品を作っている農家の方からお話を聞いて、熱い思いと若狭に対する愛を感じました。私たちも、もっと多くの人にふるさと納税から若狭の魅力を知ってもらいたいと感じました。学生ならではの視点で考えられたセット名も是非楽しんで見ていただけると幸いです。

お忙しい中、お時間を頂き取材をする事ができたのは、距離が遠また、自分たちでアポイントを取り、セットの可能性を広げる事ができたことに、今までの社会連携活動で得た経験を生かす事ができたと思います。
ご協力頂いた、田邊様、尾崎様、坊様、本当にありがとうございました。
また、その他の返礼品のセットも、プロジェクト終盤に差し掛かる頃には、組み合わせも決まり、それぞれのセットのネーミングからアピールポイントまで、1人1人が思いを込めて形にしていきました。どうしたらもっと注目してもらえるか、見る人の気持ちを動かせるか、苦悩と葛藤を何度も繰り返していました。
そのような中で、いつも適切に、的確なアドバイス頂けたのは、プロジェクト開始から、ずっと支援をして頂いた、若狭物産協会藤本様です。
私たち学生の意思や考えを否定せず、伸び伸びと取り組む事のできる環境を作ってくださいました。本当にありがとうございました。
私たち牛山クラス13期生10名は、今回のプロジェクトを通して、若狭町のことが大好きになりました。巡り合わせに感謝の気持ちでいっぱいです。少しでも若狭町の、生産者の方々の力になりたい。魅力満載の若狭町をふるさと納税セットに込めました!

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リンクの若狭町のふるさと納税の取り扱いのあるサイト上で「目白大学」と検索ワードを入力することで、各サイトより「目白大生考案ふるさと納税セット」を確認することができます。
https://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/town/furusatonozei/