2026年6月11日、目白大学メディア学部の講義「メディア文化論A」にて、作詞・作曲・編曲家、音楽プロデューサーであり、日本音楽著作権協会(JASRAC)理事も務めるエンドウ.氏をお招きし、音楽著作権とクリエイターをテーマとする特別講義を実施しました。
エンドウ.氏は、ロックバンド「GEEKS」のボーカル兼ギタリストとして活動するかたわら、ももいろクローバーZ、Hey! Say! JUMP、「東京リベンジャーズ」「ヒプノシスマイク」、劇場版「美少女戦士セーラームーン」など、数多くの人気アーティスト・作品へ楽曲を提供してきた作曲家・音楽プロデューサーです。さらに、JASRAC理事、日本音楽作家協会(MCA)会長、日本音楽作家団体協議会(FCA)常任理事として、音楽著作権の制度や音楽家の権利を支える活動にも携わっています。ヒット曲を「生み出す側」と、その権利を「守り・支える側」の両方を知る、稀有な立場の音楽家です。
「つくり手と権利」という視点から音楽を捉え直す
「メディア文化論A」は、「音楽の聴き方は、技術と社会によって形づくられてきた」という問いを軸に展開する講義です。今回はその「つくり手と権利」の側面に焦点を当て、音楽著作権の仕組みや、現行の業界慣習がどのような社会的・制度的変遷を経て成立してきたのかが、具体的な事例とともに語られました。
現役ミュージシャンが語る、お金のリアル
講義の大きな見どころとなったのは、ヒット曲を生み出すクリエイターであると同時に、その権利を管理・分配する側(JASRAC理事)でもあるエンドウ.氏だからこそ語れる「お金のリアル」です。楽曲がどのように権利として管理され、収益が生まれ、分配されていくのか。ともすれば堅苦しくなりがちな著作権の話題が、現場の手触りをもって展開され、100名を超える受講生が詰めかけた教室は大いに盛り上がりました。
クリエイターを志す学生にとっての「必須教養」
本学メディア学部には、クリエイターや、それを支える仕事を志望する学生が数多く在籍しています。そうした道に進むうえで、好むと好まざるとにかかわらず、知的財産に関する知識は欠かせません。今回の講義は、学生が自らの将来と地続きの問題として著作権を捉え直す、貴重な機会となりました。
学生の声
受講した学生からは、多くの感想が寄せられました。
「著作権は『怖いもの』だと思って避けてきましたが、それが制作者の権利を守る仕組みだと知り、自分も大切にしようと思えるようになりました。」
「これまで音楽はただ聴いて消費するだけでしたが、つくり手や配信会社の存在を知ったことで、好きなアーティストを違う視点で見られるようになり、もっと応援したいと思えました。」
「自分の大好きな『推し』のアルバムのクレジットにエンドウさんのお名前を見つけて驚きました。第一線で活躍される方から直接お話を伺うことができ、音楽の見方が変わる有意義な時間でした。」
「メディア文化論A」を担当する加藤賢専任講師はポピュラー音楽を専門とする研究者であり、業界との幅広いネットワークを生かして、今回のような第一線のゲストを招く講義を展開しています。目白大学メディア学部では、このように各分野で活躍する実務家・クリエイターを招き、社会のリアルな変化に触れる学びの機会を数多く設けています。
※本講義は、JASRACが著作権の教育・啓発のために講師を無料で派遣する「出張講座 JASRACラーニングスクエア」を利用して実施しました。
