岡星ゼミの研究テーマは何ですか?

岡星ゼミの研究テーマは、ずばり「イベント」です。みなさんが大好きなイベントは何ですか? 音楽フェス? スポーツ大会? それとも、アニメやアイドルイベントでしょうか。これらはエンタメ系のイベントですが、それ以外にもビジネス系のイベント(展示会、セールスプロモーションなど)もたくさんあります。実に多種・多様なイベントですが、そこに共通する基礎的な知識と技術を学んでゆくゼミです。

岡星先生はどんなイベントをつくってきたのですか?

私・岡星竜美は、イベント会社などで約3,000のイベントに関わってきました。特に思い出深いものが、日本と韓国で同時開催されたサッカー『2002 FIFAワールドカップTM』です。ただし、本試合に関わったわけではなく、試合会場とは別の場所にサポーターが集まり応援する日本初のパブリックビューイングに関わりました。このイベントは、カンヌ国際広告祭でメディア部門<金賞>を受賞しました。実際の試合が無い、選手が誰もいないのに大きな感動を生むメディアイベントについて、その時とても興味を持ちました。その後、日本初のイベント学の大学教授になることができて、イベントの専門家としてテレビや新聞の取材をよく受けています。Eテレ番組『プロのプロセス』でチョコレートプラネットさんと共演したので、みなさんも観ているかも?

パブリックビューイング実施(国立競技場)(左) Eテレ『プロのプロセス』出演(右)

ゼミでは何を学ぶのですか?

イベントのゼミですので、基本は楽しく「わいわいがやがや」と進めています。ですが、それはふざけているのではなく、”真面目に遊んで”いるんです。そんな雰囲気の中から、突拍子もないアイデアやわきあいあいとしたチームワークが生まれると思っています。
イベントビジネス研究として、学外の企業やイベント会場などを訪問し具体的なテーマで企画づくりを体験します。たとえば、「東京タワーの新しいイベント企画を考える」時には大学を出て東京タワーを見学、チームでブレインストーミングを行い企画書に仕上げ実際の役員の方に提案を行ないました。「実践・実行・実体験」を通してアイデアを形にしていきます。

ゼミでジブリの森美術館訪問(左) ゼミでハリー・ポッタースタジオ訪問(右)

イベントのゼミにはどんな人が向いていますか?

友だちの誕生日で何かサプライズを仕掛けるのが好きな人。家族旅行でどこに立ち寄ると面白いかプログラムを考えるのが好きな人。もしそうであれば、あなたは”感動体質”の人で、イベントづくりに向いています。それから、イベントは規模が大きいものも多く一人ではできません。また、現場では自ら動かないと何一つ終わりません。つまり、大変な事でもいとわず自ら進んで行動する自発的、積極的な人が向いていると思いますので、これまでスポーツのクラブや文化サークルでリーダー的な動きをしてきた人はいいと思います。”驚きと感動”のイベントづくりについて学びたいみなさんを待っています。