メディア学科の溝尻真也先生が分担執筆した『ビデオのメディア論』が刊行されました。
DVDやブルーレイ、HDDレコーダーなどに取って代わられ、いまではほとんど使われなくなったビデオ。しかし私たちが放送番組を録画・保存したり、自分自身で映像を撮影・共有できるようになるまでのプロセスを考えたとき、ビデオが果たした役割は非常に重要なものでした。
本書はそんなビデオの歴史を振り返りながら、この約60年の間に起きた私たちの映像に対する感覚の変化を明らかにした1冊です。
溝尻先生は主に第3章「放送番組の保存と所有をめぐる系譜学―1970-80年代の音楽ファンとエアチェック文化」などを担当しました。レコード代もまだ高かったころ、自分の好きな音楽を好きな時間に聞くため必死になってラジオやテレビの音楽番組を録音・録画しようとしたファンの文化について論じています。
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『ビデオのメディア論』
執 筆 者:永田大輔、近藤和都、溝尻真也、飯田豊
発 行:青弓社
発行年月:2022年10月