6月14日(月)に、牛山佳菜代クラスの3、4年生が企業経営者とのコラボゼミ第2回を実施しました。今回の記事はメディア学科3年の竹田彩乃さんが執筆したものです。

福岡県に本社を置く株式会社カウテレビジョンのコーディネートにより、企業経営者と牛山クラスの学生によるコラボゼミが開催されました。カウテレビジョンは企業専門のインターネットテレビ局を運営しており、社内で企画・営業・制作を全て行っています。また、学生との交流にも力を入れており、企業と学生を繋ぐ様々な取り組みをされています。このコラボゼミは、企業の経営者たちが何を考え、いかに進んでいこうとしているのかを学ぶことを目的に、企業の社長3名と大学のゼミで展開されるもので、目白大学では2回目の開催となります。

今回は、Zoomを利用し、神奈川県横浜市に本社があるナカノ株式会社の窪田恭史取締役副社長、福岡と東京に本社がある株式会社レイメイ藤井の藤井章生代表取締役社長、株式会社カウテレビジョンの高橋康徳代表取締役にお越しいただき、カウテレビジョンの梅崎さんのファシリテートで進行しました。

まず、それぞれの企業の方の自己紹介と企業概要をお聞きしました。そこではコロナ禍での経営状況などもお聞きすることができました。3社ともコロナ禍でもそれぞれの改善策のもと、最終的にはそれほど大きな落ち込みがなかったということが印象に残りました。

次に、企業のみなさまへの質問タイムとなりました。私たちは、今回のゼミまでに、カウテレビジョンが制作した各企業の社長に密着したドキュメンタリーを視聴し、質問を考えて事前に送らせていただいていました。その中から、梅崎さんが、各々の企業に関する質問と、共通して聞きたいことをピックアップしていただき、企業のみなさまに回答していただきました。

各企業に対しての質問では、みなさま丁寧にわかりやすく私たちに解説してくださいました。私が特に印象に残った話は、カウテレビジョンの高橋社長にお答えいただいた「ポジティブ変換の方法」についての質問です。高橋社長は「事実は一つ、解釈は無限」とおっしゃっていました。自分がネガティブに感じていることでも、全員がそう感じる訳ではなく、それをポジティブに考えることができるというお話です。その人その人で解釈は違うということをしっかりと覚えておきたいと思いました。

各社への共通質問は、以下の5つから2つを選んでいただき、回答していただきました。

①新たなことに挑戦することは不安や勇気がいることだとは思うのですが、それでも挑戦し続けていこうと思えるのは何故ですか?
②仕事をするにあたり、一人一人のモチベーションがとっても大事ではないかと感じました。意識していることはありますか?
③商社ならではの事業の難しさ・メーカーならではの難しさはありますか?
④営業として最も大切なこと、心掛けていることがあれば教えていただきたいです。
⑤テレワークについて。どの程度導入しているのか、どのように行っているか、普段の業務との違いなど。

この5つの中で、①については、みなさまが答えてくださいました。どの企業のかたも、「挑戦は不安や勇気が出なくてもやらないといけない、不安を乗り越え上昇する気持ちでいかないと」とおっしゃっていました。また、窪田副社長は、「不安は自分で作り出している感情であって、不安があるのは当たり前」だとおっしゃっていました。不安も解釈の一つであって、事実をどう捉えるかは自分次第であるとおっしゃってもいました。

私は不安に思うことをすぐに避ける方向にあります。しかし、窪田副社長のお話を聞いて、不安から逃げるのではなく、見方を変えて挑戦する気持ちを持つことができるようになることが大切だと思うようになりました。また、働いてくれている社員の生活がかかっていることから、経営者の方々は立ち止まらず行動し続けることができないといけないこともわかりました。

④は、藤井様と窪田様に回答していただきました。お二方とも、お客様を大切にすることはもちろん、お客様の要求・声にできるだけお答えできるようにすることが大切であるとおっしゃっていました。また、お客様が気づいていないようなニーズにも最初に気づき提案できることも大切なことの一つだそうです。また、株式会社レイメイ藤井は工場がない分、トレンドに沿った商品開発にも取り組みやすいそうです。

後半では、企業のみなさまから私たちに対する質問を頂いたり、その場で学生が質問を行ったりと交流を深めました。最後には、みなさまから学生に向けてメッセージをいただきました。高橋様からは、「様々なジャンルの企業ではあるが、根本は一緒で希望を持って働いている」、藤井様からは、「コロナで辛いこと苦しいことがあるかもしれないが、コロナがあったおかげで生まれたこの機会を大切に」、窪田様からは、「この素敵なご縁を生かして次に繋げていこう」といった前向きなお言葉をいただくことができました。

私は、これまで、新型コロナは、私たちの生活を制限し、嫌なこと・不安なことばかりを与えるものだと考えていました。しかし、今回のコラボゼミを終えてみて、そんなネガティブな状況も、見方を変えれば、コロナが流行る中で、リモートワークを推進している企業と、オンライン授業を受けるようになった学生が今回のようなつながりをもつ貴重な機会を作ったと解釈することもできると感じました。今回、離れた場所であっても、オンライン上で、みんなが繋がり新たなご縁を作ることができました。普段では聞けないような会社のお話、気持ちの持ち方、学生に向けたアドバイスが学生1人1人に響いたと思います。私は、自分自身の物事に関する考え方を見直すことができました。また、進路が決まっていないという不安も、企業の方たちの状況などをリアルに知ることができたことでヒントになり、今までよりも楽に考えられるようになりました。

今回のコラボゼミにご参加していただいた、藤井社長、窪田副社長、高橋社長、梅崎さま、企画してくださった株式会社カウテレビジョン様、お忙しい中、本当にありがとうございました。今後のゼミ活動はもちろんこれからの自身の活動に今回学んだことやアドバイスを生かして頑張っていきます。