2年生のクラス選択の時期がやってきました! メディア学科にはどんなクラスがあるのでしょう? 今回は馬場一幸クラスではどんなことを学べるのか、馬場先生にお話を伺いました。

「映像技術の研究室」

映像技術の研究室です。

2019年度から始まったばかりの新しいクラスです。2019年度春学期前半の活動は、フィルムカメラを用いた写真撮影からはじめました。

学生による作例。

フィルムを用いた写真は、いまでは伝統的とも言えるものになっています。あえてそのような技術に触れることで、映像の原理を体感的に理解し、過去の作品の表現や工夫が、どのような考え方と技術的制約のもとで展開されていたのかといった、製作者の立っていた位置に接近して考察できる能力を養います。

もちろん古いテクノロジーだけでなく、現代的なデジタル画像技術についても扱い、何であれ自由に活用できるようになることを目指します。こんにちの最新技術が解消してしまった不便さや不完全さが、かえって古い技術に特有の魅力を生み出すことになっていたり、古い技術と新しい技術とを組み合わせることによって、手の届く範囲が格段に広がったりすることがあります。

単に映像機器を使えるという段階で立ち止まらず、原理、特性、効果を的確に把握し、必要に応じて利用できるスキルを身につけることで、広い視野で物事を捉えられるようになることを期待しています。

現像したフィルム。後ろから光を透かして見ます。
PCに接続したデジタルカメラでフィルムを再撮影し、プログラムでリアルタイムに反転させて投影する様子。